映画鑑賞記「マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章」

公開日 2016年04月02日

マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章

監督:ジョン・マッデン
原題:The Second Best Exotic Marigold Hotel
製作年:2015年
製作国:イギリス・アメリカ合作
配給:20世紀フォックス映画
上映時間:123分
公開日:2016年3月4日

「第二章」とあるとおり、これは「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」という映画の続編。
前作を観て、これまでのことがわかっているほうがいいとは思いますが、本作のみでも十分楽しめます。

一言で言ってしまえば、「第二の人生モノ」というくくりになりますが、
その「第二の人生」が未来に開かれ、色鮮やかに生き生きとしているのは、インドという国が舞台であることも大きいかもしれません。
第二の人生を見つけた、というより、これが自分の人生を生きるということなのだ、そんなことに年齢など関係ないのだ、と思わせてくれます。

イギリスからそれぞれ様々な理由でインドのこのマリーゴールド・ホテルに来た客はアラ古希、アラ喜寿。
そんな彼ら彼女らが、前作では整備途中であったのこのインドのホテルで、それぞれに居場所を見つけ、そして本作ではすっかり馴染んでいる中での友情や恋の行方(!)が
マリーゴールド・ホテルの拡張とオーナーであるソニーの結婚の話を軸にして展開。

そう、恋も年齢は関係ありません!(でもそれはリチャード・ギアやビル・ナイ、ジュディ・デンチだからでしょうか(笑)?)
一つ一つの会話、エピソードにユーモアと含蓄が溢れ、クスっと笑いながらもたくさんの宝物をもらった気になりますよ。

インドとイギリス、という関係だからこういうことできるのよね~と意地悪い気持ちが起きなくもないですが、でも、幸せになれる映画なので素直に受け取ることにします。

「第二の人生モノ」では、今公開中の作品として「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります」がありますが、こちらが今までの人生を踏まえての「まだいける!」だったのに対して、
本作はもっとエネルギーに溢れています。リアリティがない?といえばそれまでですが、いっそのことこれぐらい元気いいほうが観る甲斐があるというものです。
そういう気にさせるのは、繰り返しになりますが、舞台がインドだからなのでしょう。


本作はイギリス・アメリカ映画ではありますが、最後にはインド映画お決まりの集団ダンスがありますよ。
元気がもらえるこの作品には違和感なくピッタリです。
インド映画を見慣れてくると、あのダンスがないと寂しくなるんですよね

2016年3月13日鑑賞 by K.T.