《Zアイランド》ゾンビ映画は好きですか?

公開日 2015年06月26日

Zアイランド
監督/脚本:品川ヒロシ
製作年: 2015年
上映時間:108分
オフィシャルサイト http://www.z-island.jp/
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ゾンビ映画は好きですか→YES
ゾンビ映画はいくつも観てますか→YES
 
そんな人には間違いなく楽しい!
 
ストーリーはいたってシンプル。
ヤクザの娘が、父親の出所日に銭荷島という島に家出。
ところがその島では不明の病気が流行り、またチンピラがあやしい合成ドラッグを売り始め・・・その病気(とドラッグ)で島民が次々とゾンピ化していく。
それを知らずに銭荷島に渡った娘を父親たちは救えるのか?島から無事脱出できるのか?
 
・・・とこう書くと、ヤクザである娘の父親が主人公のようになってしまいますが、主人公は、今はカタギとなったそのヤクザの親父分。演じるのは哀川翔。
実はこれは哀川翔俳優生活30周年記念作品だとか!・・・いいのか?これが記念作品で・・・
 
というわけで、ゾンビ映画が好きじゃなくても哀川翔が好きならば十分に楽しめます。というか、哀川翔が嫌いだとムリかも(笑)。
 
さて本作の魅力ですが、
まずは監督のゾンビ愛。ゾンビ映画のパロディというかオマージュ。
特に、「ショーン・オブ・ザ・デッド」とか「ゾンビランド」とかが好きなタイプの人は、あっちでクスっ、こっちでプっとなるでしょう。
B級映画かくあるべしという設定、本格的(女子高生)アクションシーン・・・そして本土に配置されるのを期待していたのに地元配置になったやる気のない警官(窪塚洋介)やらこれまたやる気ゼロのエロ医者(風間俊介)やらも見どころです。
B級映画として、きっちりとポイントを抑えたところにさらに泣かせるシーンもちゃんとあって、涙あり笑いあり残酷シーンありゾンビありという出来上がり。
 
伏線の回収もよくできていて、突っ込んではいけないしょーもなさの中で世界観ができているところも評価ポイントです。
 
また、そもそもゾンビ映画というのは、さまざまな社会的問題に対するメッセージを持っている(と私は思う)のですが、
本作では、島民が全てゾンビとなる中で、島という閉鎖的な空間と、その中でで生きづらさを抱えている警官・医者・そして漁業が主らしいこの島でひとり浮いている若い漁師(般若)の3人が外から来たヤクザ達と一緒にゾンビと闘うことになるというところに感じるものがありました。
 
この映画の撮影は佐渡ヶ島を中心に行われ、地元の人たちもエキストラで参加したとのこと。
農作業帰りの頬被りをしたオバチャンが振り向いたらゾンビだった、という映像はリアル感があっていい感じです!