公開日 2016年02月21日
監督:リドリー・スコット
原題:The Martian
製作年:2015年
製作国:アメリカ
上映時間:142分
テレビスポットや映画評からも、みなさんエンディグは予想できているとは思いますが、
それでもネタバレにならないように・・・
さて、本作は、
火星で一人取り残される。
次の救助が来たとしても四年後。
酸素も食料も水も足りない。
そんな状況でどうなるのか、どうするのか、
というストーリーです。
展開は全くお約束通りなので、映画通の人からみたらきっとつまらない作品の引き出しに入れられてしまうのでしょうけれど、
絶望的な状況の中で解決しなくてはならないことにひとつずつ取り組んでいこうとする主人公を心から応援したくなるし、
そして何より希望とともにユーモアを忘れない姿勢に心を揺さぶられずにはいられません。
シンプルだからこそ、素直に受け取りたい。
V.フランクルの「夜と霧」も頭に浮かびました。
水も酸素も機械を使って作りだしているし、地球から持ってきた食料のみ、というシチュエーションを解決するのは、
最先端科学ではなくごく基本的な科学知識だったり、ちょっとした工夫だったり・・・というところも◎。
ハラハラドキドキを十分にし、クスっと笑い、鑑賞後には、「自分も頑張ろう!」という気持ちにさせてくれる作品です。
後日譚が必要だったのか?というのは意見がわかれるところであると思いますが、
これは単なる近未来SF物、サバイバル物、(よくある)救出物、というだけでなく、
「どんな困難も“ひとつずつ”取り組むべしというメッセージなのだ!」
ということを再度ど~しても強調したかったのだな、と、私は受け取りました。
ベストSF2014〔海外篇〕第1位になったという原作「火星の人」も読んでみようと思います。
3Dである必要はないかもしれませんが、映画館での鑑賞をオススメします。
(2016年2月20日鑑賞 by K.T.)