公開日 2017年08月25日
1960年代、三鷹駅前には「三鷹大映(のちの「三鷹オスカー」)」「三鷹文化劇場」「三鷹サンヨー劇場」3つの映画館がありました。1990年12月のに「三鷹オスカー」が閉館したことで、三鷹には映画館がなくなってしまいましたが、「三鷹文化劇場」の外観は映画「ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌」の中に観ることができます。
「ビー・バップ・ハイスクール」は、1983年から2003年まで「週刊ヤングマガジン」(講談社)に連載された、きうちかずひろ先生の人気コミックで、映画化作も7本あり、TVドラマやVシネマも製作されています。1985年に映画の第1作が作られ、主演のヒロシを清水宏次朗さん、トオルを仲村トオルさん、そしてマドンナの今日子を中山美穂さんが扮して人気を博しました。
「三鷹文化劇場」が登場するのが、1986年に公開された第2作「ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌」です。対立する高校が、相手の高校の生徒の穿いているズボンを取り上げる「ボンタン狩り」が盛んになり、トオルとヒロシもボンタンを狩られてしまいます。主人公のトオルがボンタンを狩られてしまうシーンが撮影されたのが「三鷹文化劇場」の前です。映画で、城東工業の生徒たちがトオルを探して走りまわるシーンには、三鷹駅前西銀座通りや赤鳥居通り、さくら通りも映っています。
「三鷹文化劇場」は、1988年に閉館してしまい、今は「さくら通り駐輪場」になっているのでその姿を見ることはできませんが、映画の中にその姿を残しています。
▲30年間にわたり「三鷹文化劇場」があった場所、今は駐輪場に
■三鷹文化劇場 (現 さくら通り駐輪場)
三鷹市下連雀3-21-30、32
■「ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌」
監 督:那須博之
脚 本:那須真知子
配 給:東映
公 開:1986年
【出演者】
加藤浩志:清水宏次朗
中間徹 :仲村トオル
泉今日子:中山美穂
三原山順子:宮崎ますみ
■原作は、きうちかずひろさんの同名漫画です。