映画鑑賞記「ボヘミアン・ラプソディ」

公開日 2018年11月26日

ボヘミアン・ラプソディ

監督 ブライアン・シンガー
原題 Bohemian Rhapsody
製作年 2018年
製作国 アメリカ
上映時間 135分


本作は、ボヘミアンたるフレディ・マーキュリーを中心とした、クイーンの結成から85年のライブエイドまでの物語だ。

確かに、当時を知る人にとっては、間違い探しにもなるであろう。
確かに、きれいな話になり過ぎているだろうし、才能ある者に負わされた孤独というよくある話が、センチメンタルに描かれ過ぎているかもしれない。

でも!
たとえ脚色されていても、あの名曲たちが生まれるところ、世に出るところ、観客の熱狂の映像を見て心を震わせないでいられるだろうか!
たとえ美化されていたとしても、フレディの孤独、病、それを踏まえたパフォーマンスに心を捉えられないでいられるだろうか!
解散寸前だったクイーンがライブエイドでまた集まる。そのシーンに涙せずにはいられない。

・・・というわけで、正直、映画作品としてはよくある作りではあり、陳腐といっていいのかもしれないのだけれど、音楽の力とフレディが持っていたドラマはそれをはるかに超える。
演奏はすべて本人。クイーンのファンでなくても、聞いたことがある曲ばかりで、彼らの作った音楽の価値、斬新さ、魅力をあらためて知らされる。

映画を観に行く、というより、クイーンを、あの時代を体験しに行く、というほうが合っているかもしれない。爆音での上映や、一緒に歌える応援上映も行われているようで、それも楽しそう!

2018.11.10鑑賞 by K.T