【こやじぃのみたか四方山散策】 市内に点在する太宰の匂い

公開日 2020年07月24日

★みたか観光ガイド協会が三鷹のまちをご案内する「定例ガイド」の特別版をオンラインでお届けします★

青森県で生まれた太宰治は、1938(昭和13)年、三鷹へと移り住み、執筆活動を続けました。
JR中央線の三鷹駅周辺に仕事場をいくつも構え、朝から夕方まで籠もって執筆し、そのあとは馴染みの店を訪れ、さまざまな人との交流を深めていたようです。

太宰治ゆかりの地
太宰治が執筆活動に使っていた中鉢家跡

太宰治ゆかりの地
下連太宰治がよく通ったうなぎ若松屋跡

人と会うことが好きな太宰でしたが、仕事に集中するためか、仕事部屋の場所は最小限の人にしか伝えていなかったとか。また、仕事場や自宅、馴染みの店は太宰の作品にたびたび登場し、そこにはさまざまな人間模様が描かれています。
作品の一つひとつが、まるで主人公に自分を重ねているかのようにリアルで、当時の三鷹の情景が浮かんでくるようです。



太宰が過ごした場所のほとんどが取り壊され、今はもう面影を残していません。
それらの跡地に設置された案内板をたどりながら、太宰が生きた時代に思いをはせてみませんか?


太宰治文学サロン https://mitaka-sportsandculture.or.jp/dazai/
2008(平成20)年、太宰治没後60年を記念して、太宰一家がよく通った「伊勢元酒店」跡に開設されました。
点在する太宰ゆかりの場所全体を「展示場所」として捉え、文学サロンはその中心施設として位置づけられました。太宰の直筆原稿の複製や初版本、関連グッズなどが所狭しと並べられ、ボランティアガイドの皆さんからも太宰にまつわる話がゆっくり聞ける場所です。
開設当初は、太宰治顕彰事業として、三鷹市市制60周年までの3年間だけ開館する予定でしたが、全国から多くの太宰ファンが訪れ「太宰が生きたまち・三鷹」に欠かせない施設となったからか、現在も継続して開館しています。
企画展示もありますので、ホームページでご確認のうえ、ぜひお立ち寄りください。
※2020年7月現在、新型コロナウイルス感染症対策のため、ボランティアガイドさんによる案内はお休みしています。

三鷹市ホームページ「太宰が生きたまち・三鷹」 https://www.city.mitaka.lg.jp/dazai/index.html

企画・撮影・編集:みたか都市観光協会
協力:みたか観光ガイド協会 https://mitakaguide.p-kit.com/
出演:小谷野 芳文(みたか観光ガイド協会)
楽曲:modus Kyaai