公開日 2021年06月17日
6月19日は、太宰治を偲ぶ桜桃忌です。太宰の晩年の短編小説「桜桃」の名にちなみ銘名されました。東京都の「アートにエールを!」の映像作品の中に、【原きよ 永田斉子 / 「桜桃」太宰治~月琴の調べにのせて~】があります。朗読家の原きよさんと月琴奏者の永田斉子さんによる作品で、お二人とも三鷹市在住の方です。ぜひ、ご覧ください。
家族との暮らしを描いた太宰治の作品「桜桃」の朗読を、月琴の調べにのせて送る。通常の朗読ライブは、視覚的には、舞台上の朗読者と奏者のみだが、今回は、朗読者であり役者でもある原が時には小説の登場人物を演じた。また、映像制作の杉山の技術を生かして、太宰治終焉の地、東京都三鷹市の随所に残る太宰ゆかりの場所や、ストーリーのイメージに合わせた映像を入れ、短編映画のような作品を目指した。奏者の永田と朗読者の原は稽古、本番まで完全リモート。それぞれの自宅で収録したものを編集でミックス。コロナ禍での不自由さを逆転の発想でどう生かすか、今後の新たな表現の一歩となる作品。
原きよ:朗読家・フリーアナウンサー。
朗読を長谷由子に師事。太宰治作品朗読を得意とし、太宰ゆかりの地での朗読ライブを行う一方でゆかりの人物の取材にも力を入れている。三鷹ネットワーク大学など朗読、話し方講座講師。文化庁芸術家派遣事業アーティスト。朗読集団「コトザウルス」、 劇団「シアターRAKU」所属。
永田斉子:月琴奏者・リュート奏者・コンサートプロデューサー。
古楽器によるサロンコンサートを企画・運営。多くの朗読者との共演で、朗読音楽会「ロバのおうじ」「月琴で綴る龍馬の手紙」を連続公演中。文化庁芸術家派遣事業アーティスト。
https://www.seikonagata.com
三鷹市ホームページ「太宰が生きたまち・三鷹」
https://www.city.mitaka.lg.jp/dazai/index.html
▲太宰治の墓地のある霊泉山禅林寺(三鷹市下連雀四丁目)
▲写真はコロナ前の禅林寺「桜桃忌」の様子(2016年6月19日撮影)