映画鑑賞記「記憶にございません!」

公開日 2019年09月30日

記憶にございません!

2019年

製作国:日本
上映時間:127分
監督:三谷幸喜

史上最低支持率、全国民に嫌われ、家族からも疎まれている黒田総理大臣。その総理が演説中に頭に受けた投石で、政治家になってからの記憶を全て失ってしまう。 総理秘書官は黒田総理の記憶喪失を隠し、なにもわからない総理を利用してようとするのだが、総理は子どものように素直に政治を見直していこうとする・・・

ここのところ、不発だった三谷幸喜の、久しぶりのヒットだ。
小ネタも楽しいし、振り切ったネタ(木村佳乃がアメリカ大統領とか!)も、あそこまで行くと笑える!
俳優の起用も演技も、それぞれ皆よくできているし、エンドロールを見て、「え!あれが!?」というような驚きもあり、(それに、ちょっとしたひっくり返しもあり)もう一度見直してみたくなる。
もちろんこれはコメディで、笑えて楽しいというのが大切だけれど、コメディは風刺の表現の一つである。コメディだからこそできる今の政治と政治家に対するきっぱりとした批判が心地いい。
現実を見るとうんざりするようなことばかりのこの国の政治家にたいして、なんだかもうどうしようもないというような諦めの気持ちが蔓延していると感じるけれど、こんな奇跡でもなければ無理なのかもしれないけれど、人はきっと性善なのだと、そしてまっすぐな気持ちは少しずつでも伝わっていくかもしれないと、そんな前向きな気持ちにさせてくれる。

2019.9.21鑑賞 by K.T