映画館がお休みなので・・・「映画っていいなぁ、と思わせてくれる3作品」

公開日 2020年04月25日

新型コロナウイルスの感染抑止のため、当然のことながら映画館もほぼ休館です。
ハリウッドの大作は、公開や製作が延期になっているものも多く、映画館が営業になっても上映される作品がどうなるのかわからないような状況のようです。
また、ミニシアターは、この営業自粛によるダメージが大きく、ミニシアターを救うためのクラウドファンディングが立ち上げられたり、政府への補償を求める署名運動などが行われたりしています。
今は自宅で配信で様々な作品を見ることもできますが、やっぱり映画館での鑑賞は違いますよね。映画館が閉館してしまうというようなことがないことを願います。

こんなときに、「映画っていいなあ」と思わせてくれる、映画館や、映画作品をテーマにした作品を3つ選んでみました。


「ニューシネマパラダイス」

原題:Nuovo cinema paradiso
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
製作:イタリア・フランス合作 1989年

あまりにも有名なので、いまさら感がありますが、でもやっぱり一番はこの作品。
モリコーネの音楽も忘れられません。
劇場版と完全オリジナル版の2つがあり、どちらがいいのか賛否が分かれているようですが、私は劇場版のほうが好きです。


「僕らのミライへ逆回転

原題:Be Kind Rewind
製作:アメリカ 2008年
監督:ミシェル・ゴンドリー

原題は、VHSテープしかなかった当時レンタルビデオ店で言われる「巻き戻してからお返しください」という意味です。懐かしい・・・
ビデオ店の店員の友人が落雷で磁気を帯び、そのせいで彼が触れたビデオの内容がすべて消去されてしまったから、自分たちでそれっぽいホームビデオを撮って貸す、というところから始まるコメディなのですが、この「それっぽいビデオ」がどうにもおかしくかわいいのです。
そして、くだらないな~とクスクス笑って、でも、ラストはうるっと・・・。映画っていいよね、と思わせてくれますよ。
(ただ、元ネタがわからないとつまらないかもしれません・・・)

「カイロの紫のバラ」

原題:The Purple Rose of Cairo
製作:アメリカ 1985年
監督:ウッディ・アレン

苦しい生活の中映画館にいくことだけが楽しみのセシリア。今映画館にかかっている「カイロの紫のバラ」という作品も何度も何度も観に行っていた。するとあるとき、映画の主人公が急にセシリアの方を向き話しかけ、スクリーンから出てきた・・・

映画館から登場人物が出てくるなんて、当たり前にファンタジーですが、そこと現実の組み合わせが絶妙であり、結局、人はそういうものだよね、と切ない気持ちになります。
最後にセシリアはまた映画館に行くのですが、その表情の変化をゼヒじっくり味わってください!映画館はなければいけない、だって、映画ってそういうものだもの、と画面に向かって言いたくなりますよ!

2020年4月25日 K.T