【こやじぃのみたか四方山散策】 珈琲の薫りに太宰を想う

公開日 2020年08月19日

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「太宰が生きたまち・三鷹」シリーズの最終回です。今回は、連雀(れんじゃく)通りにある「珈琲松井商店」の店長・松井さんにお話を伺いました。
 
太宰治は、禅林寺から井の頭恩賜公園までの道を、よく散策していたようです。
明暦の大火(振袖火事)をきっかけに、神田連雀町から三鷹へと移住した松井さん一族。当時はお酒やタバコを取り扱う商店で、太宰も散策の途中に立ち寄り、タバコを購入していたそうです。松井さんのお父様は、その際に太宰と言葉を交わしていたようです。

こやじぃのみたか四方山散歩
「太宰が生きたまち・三鷹」シリーズも最終回

こやじぃのみたか四方山散歩
連雀通りにある「珈琲松井商店」

また、松井さんのお母様のご実家は三鷹駅前の「田辺肉店」で、太宰は田辺肉店の近くにあるアパートに下宿をし、小説『斜陽』を執筆していたそうです。そして、お母様とその姉妹は、美容師だった山崎富榮(やまざきとみえ)に髪を結ってもらっていたそうです。
 
そんなご縁があったことから、松井商店では、太宰の生きた時代をイメージしたオリジナルコーヒー「Dazai COFFEE」をつくりました。太宰が珈琲を嗜んだかどうかは、はっきりとした文献が残ってはいませんが、実は浅煎りを好んだのではないか…とも、言われています。

店内には太宰に関連する書籍なども置かれていて、太宰ファンの憩いの場となっています。ファンの中にはなんと海外から来る人もいるのだとか。
自家焙煎したおいしいコーヒーのほか、カレーやトースト、ケーキなどもお楽しみいただけます。太宰治が生きた時代に思いを馳せ、ゆっくりと過ごせる空間です。

こやじぃのみたか四方山散歩
店内には太宰に関連する書籍も


三鷹市ホームページ「太宰が生きたまち・三鷹」 https://www.city.mitaka.lg.jp/dazai/index.html

企画・撮影・編集:みたか都市観光協会
協力:みたか観光ガイド協会 https://mitakaguide.p-kit.com/ 
   珈琲松井商店 https://dazaicoffee.mall.mitaka.ne.jp/
出演:小谷野 芳文(みたか観光ガイド協会)
楽曲:modus Kyaai