想い出のロケ地『伽倻子のために』下連雀一丁目

公開日 2021年08月04日

『伽倻子のために』は、1970年に出版された李恢成(イ・フェソン)の同名小説を、小栗康平監督が1984年に映画化した作品です。武蔵野の雑木林の面影と、四季折々の豊かな自然の残る井の頭恩賜公園を含む三鷹は、これまで多くの作家の創作意欲を掻き立てる原動力となってきました。この李恢成の『伽倻子のために』も、そんな小説のひとつです。在日朝鮮人二世の青年・林相俊(イム・サンジュン)と、在日韓国人の男性と日本人女性の夫婦に養子として育てられた少女・伽倻子の出会いと別れを描いたドラマです。東京で下宿生活を送る相俊が、北海道で出会った知人の娘・伽倻子、二人は互いに心惹かれあっていきます。伽倻子が家を出て、東京で伽倻子の両親に仲を引き裂かれてしまうまで、二人だけの新婚生活のような幸せな一時を過ごします。東京のその場所は原作同様に、井の頭恩賜公園であり、下連雀一丁目で撮影が行われました。

下連雀一丁目

伽倻子のために

『伽倻子のために』
(1984年/日本)

監督
小栗康平

出演
林相俊:呉昇一
松本伽倻子:南果歩

松本秋男(クナボジ):浜村純

加藤武
園佳也子
川谷拓三
左時枝
伊勢将人
白川和子
小林トシ江
吉宮君子
殿山泰司
古尾谷雅人
蟹江敬三
田村高廣

 

伽倻子のために
(C)劇団ひまわり映画製作事務所

 

地図

下連雀一丁目